笠間焼 原陶工房ブログ

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2008年12月29日

今年も有難うございました

 益子つかもとギャラリーでの陶房展も無事に終わりました。遠方からもお出かけいただき感謝御礼申し上げます。あらゆる方面で不安定な状況の1年、何とか健康にも恵まれ無事平穏に?とまではいきませんでしたが、なんとか過ごすことが出来ました。皆様方に心より御礼申し上げます。

 お正月は2日より「彩初窯市」が5日まで笠間工芸の丘の広場で開催いたします。1年の仕事初めです。笠間稲荷神社の初詣にお出かけの折には是非ともお立ち寄りください。美味しい甘酒も振舞われます。福袋もご用意いたしました。お待ちしております。

 今年も有難うございました。

2008年12月12日

教えることは大変だ

 昨日は茨城県窯業指導所で急須作りの講師のお仕事。研修生を相手に実演をしながら教える。多くの希望者のなかから十数名が選ばれ、4月から1年間焼き物の勉強が始まる。次の世代を担う人材を育てるための茨城県の投資である。定められたカリキュラムの基、整った設備の中で思う存分ロクロに向かう。4月から8ヶ月も経つとそれぞれの習熟の度合が異なってくる。面白いもので意欲のあるなしでこんなにも違いがあるのかと。

 私の話をノートに取る、デジカメで手元を撮る、ありったけの疑問をぶつける者,アクビをかみ殺しただ時間の過ぎるのを待つ者。自らの意思でこの環境に飛び込んできたはずなのに、意欲を益々大きく抱くものと何処かに置き忘れた者と。望んでこの世界に入ってきたはずなのにと思うのですが。

 学校の教室の中の意識の異なる何人もの生徒を、学ぶ方向に向かせるのは容易なことではないと、つくづく思う。自らの意思で研修生になった彼らでさえこんなにも違うのだから。先生は大変だ。

2008年12月10日

陶房展が始まりました

IMGP0867.JPG個展の会場

 皆さんもご存知のとおり、この仕事は形になるのに時間がかかる。それが気持ちの焦りを生む。目に見えて仕事が捗ればそんなことは無いのだが。会期は迫る。形になっているのに焼きあがってこない。焦る。

 いつもと変わらずいつもの仕事を発展させればいいこと。個展だからといって、なにか特別なものと考えるから仕事が手に付かなくなる。「外側を変えると内側が混乱する」といつも自分に言い聞かせるのだが、なかなか難しい。

 陶房展は12月9日から始まりました。益子つかもと作家館「。益子つかもと」で検索してください。

 

 

2008年11月20日

捗らない仕事

IMGP0857.JPG干し場の風景

 今朝は今冬一番の寒さでした。金魚の変え水に氷が張りました。ハッキリと氷だと判るほどのものでした。軒下のバケツの水はまだ凍りません。これが凍るようになると、本格的な冬に突入と言うことになります。

 原陶工房の作品は白化粧を施したものが多いのですが、写真の手前の白く見えるものは殆んど乾いたもで,奥のほうのものは未だ半乾きのものでです。

 さて陶房展の準備なのですが、3・4ヶ月前には開催日時が決まっています。充分に時間もある。あれも、これもと、色々考え試作などしているうちにあっという間に会期が迫ってくる。実際のところまだ大して作品も出来上がっていない。あと一週間で夏休みが終わる。でも未だ宿題も絵日記も終わっていない。どーしよう。小学生のあの頃に置かれた感じと一緒。早くやれば良いのに追い詰められないとなかなか始められない。何時までたっても同じだ。成長が無い。

 

2008年11月17日

陶房展の仕度

IMGP0851.JPG電気炉

 原陶工房の窯はガス炉と電気炉。この電気炉は15kの小型のものです。独立した時は30kの電気炉でスタートしました。47×36センチの棚板4枚、深さ90センチ。経済活動が停滞している今、小回りの効く小さな窯は便利この上ないものです。12月に開く陶房展に向けてフル回転になると思います。今回は織部を使った作品がメインになると思いますので。電気炉の酸化焼成ということに。12月9日の立ち上がりに向けての悪戦苦闘を、綴ってみます。

2008年11月13日

続きの続き

 焼き物の世界に憧れてこの世界に足を踏み入れた人のもう一つの憧れ、それが穴窯や登り窯。産業として選んだ焼き物の世界に住んでない人の。実を言いますと我が原陶工房にも25年程前3袋(室)の登り窯があったのです。今思い起こせば漠然とした憧れでしかなかったのですが、自分で窯小屋をたて、レンガを集め、益子の職人さんに助けていただき登り窯を作りました。嬉しくて嬉しくて。

 原陶工房の登り窯は2昼夜3日位で焼きあがるくらいの規模の窯でしたが、夫婦二人で焼くにはちょっと辛かった。火入れをして窯の水分を抜き窯全体を蓄熱する炙りという時間。逸る心を抑えつつ睡魔と闘う。ここを我慢できないとすべてが台無しになる。攻め焚き、熱さとの戦い。大口に薪をくべる。次第に消耗していく体力。大口が焚き上がり一袋め横ざしに移る。この頃になると1200度位。小割にした薪をくべる。一瞬居眠りが出る。2時間も3時間も眠ってしまったような、僅か一二分の居眠りが。そうして二昼夜三日の窯焚きが終わる。疲労困憊の肉体。抑えきれない気持ちの高揚。焼き物屋になった喜びを感じる時間。

2008年11月10日

登り窯の話の続き

IMGP0833.JPG

 前回は窯の勾配と薪の話。薪は赤松を使います。大口を焚くときはどんな薪でもいいのですが、攻め焚きになると-900度位からー松薪でないとダメなのです。なぜ松薪かと言うと、火付きがいいのです。すぐに火が付くと言うことは温度が下がらないということなのです。攻め焚と言うくらいですからドンドン温度を上げていかなければならない。勝負の時間が始まります。ここからが登り窯の窯焚き正念場です。松薪の火付きのよさは皮にあります。杉や檜とは比べ物にならないくらい速い。で赤松なんです。

 25年ぐらい前、松くい虫の被害が広がり、笠間や益子の山から赤松が消えて、松薪の入手が困難になって薪窯が随分と減りました。茂木の友人も穴窯をやめた。なにせ小さな登り窯でも350から400把の薪が必要ですから。薪探しに大変な苦労のいる時代になりました。勿論こんな時代ですから山仕事をする人もいなくなり、当然山も荒れてキノコも少なくなりました。荒れた山にキノコは出ませんから。

 話があらぬ方向に行きそうなので今日はこの辺で失礼いたします。

2008年11月07日

登り窯の話

IMGP0832.JPG笠間工芸の丘の登り窯

 今(11月7日)工芸の丘の登り窯ー厳密に言うと穴窯との中間ーが焚かれています。そこで登り窯の話を少し。この写真は大口と言う窯の一番前の部屋。ここには品物はなにも入っていない。ただただ薪をくべて窯全体の温度を上げていきます。品物が入っている一番最初の部屋の温度が、1200度ぐらいになるまで薪をくべます。

 今日は笠間と益子の登り窯の違いについて話します。山一つ向こうとこちらなのですが随分と違いがあります。一番の違いは勾配の違いです。登り窯の勾配はおよそ2寸5分(1尺いって2寸5分上がる)から3寸なのですが、笠間は大体2寸8分ぐらいで益子は2寸5分くらいです。この違いは粘土の違いによるものです。益子の粘土は砂けが多く火に強いのですが、笠間の粘土はきめが細かく粘りが強い。でも火に弱い。勾配が弱いと焼くのに時間がかかる。耐火度の低い笠間の粘土は熔けてつぶれてしまう。そんな訳で笠間は時間を掛けずに早焚。益子はゆっくり時間を掛けて焼き締める。

 薪の違いも面白いです。笠間は1尺箍(たが)の長さ1尺、益子は8寸箍の尺2寸。山の向こうとこちら、その昔国が違えば色んなことが事が違います。今回はこのへんで。また続きを。

 

2008年11月06日

祭りが終わって

 「匠のまつり」が終わってヤレヤレって感じだな。初日は寒くて冬かと思えるくらいだったし、二日三日目は暑さを感じるほどの天気だったしで、結構体のバランスをとるの大変だったね。

 案の定「安くして」コールが結構あって、チョット疲れた。仲間内の一人が「値引きを求める客は買う意志があるんだから」って言うんだけれど、何も言わずに買ってくれる人もいるのだし。どちらの人もお客様だから大切にしなければならないことは判っているんだけど。少しで良いから相手の立場と言うか気持ちと言うか、その辺のところを考えてもらえたらなって思うんだけどね。

 でも多くのお客様にお越しいただいきましてありがとうございました。

2008年10月28日

寒くなりました

IMGP0825.JPG我が家の柿の実

 今朝はこの秋一番の寒さでした。吐く息が白く見えたのはこの秋で最初だと思います。我が家の柿は甘柿で愛犬の大好物なんです。丸々一個種も器用に取り除き食べます。栗の実なども上手に食べます。果物は大好きのようです。

 秋のイベントは「匠のまつり」です。10月31日から11月3日まで笠間芸術の森公園で開催。今年は「国民文化祭」なるイベントも併催されます。簡単に言うなら国体の文化版かな。

 「匠のまつり」でいつも思うこと。何でそんなに「まけろまけろ」って言うのかな。工業製品ではないのだからそんなに安くは出来ないんだけどね。でもまあ、遊びに来てください。寒さ対策をしてきてください。

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連絡先
笠間焼 原陶工房
〒309-1611
茨城県笠間市笠間2192-19
TEL/FAX:0296-72-5511
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